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NCロードスターの純正MDプレーヤーを分解清掃する

Publish 2025.06.07


移動手段には全く困ってないのだが何を思ったか車を買った。
買ってから気付いたのだが、こういう空間は心の療養に必要不可欠だ。
我ながら良い買い物をしたなと思う。 もちろん、生活は厳しくなる一方だ。

買うからには慎重に選びたかった。車種は歴代ロードスターの中でスタイリングが最も好みである前期型のNCロードスターだと決めていた。なぜ不人気なのか分からない。
NCロードスターの発売は2005年である。自分が14歳という多感な時期に出た車なので記憶には残っている。 ドンピシャ世代の車。とはいえもう20年前の車というのもあり、なかなか状態の良いノーマル車は出てこなかった。 ATだったり、オーディオを社外品ナビに換装していたり。ディスプレイが埋め込まれている車はあまり好きじゃない。

そんな中、理想的なフルノーマルの1台に遭遇。 出会ったが最後、「売れてなかったから玉数が少ない」「今買わなかったら一生乗れない」「2シーターは独身の特権」などと自分に散々言い訳して購入。

ブックオフで何枚かCDを買い、遥々500km離れた店まで車を取りに行った。そのまま実家に帰省し、兄が残していったMDを確保。 ウッキウキで挿入したところ....再生されない。何度入れても「CHECK MD」のメッセージ。 CDチェンジャーは動作確認してから買ったがMDは手元になかったので確認しようがなかった。後にMDクリーナーをメルカリで入手したが結果は変わらず。

諦めの悪い人間なのでこれくらいでは引き下がらない。
最後の頼みの綱であるMDプレーヤー分解清掃を行うことにした。


仕様

初期型のNC、いわゆるNC1ロードスターについている純正オーディオ。NC2以降は若干フロントパネルの形状が変わっているので注意。 AM/FMチューナ、6連CDチェンジャー、MDプレーヤーと至れり尽せりだ。型番はN135-66-9H0で、これがどこまでの範囲を指すのか未だにわからん。 モノタロウで6万で売ってるが、6連CDチェンジャーとMDプレーヤーが令和に新品で売ってるとは思えないのでフロントパネルだけなんだろう。

MDは当時のオプション扱いだったのか、ヤフオクやメルカリではCDチェンジャーのみのものがほとんどでMDプレーヤー付きはほとんど見当たらない。


車体からの取り外し

正面から内装剥がしとかを使って側面のカバーを外す。すると両サイドにネジが1つずつ出てくる。これを外すと前に動く。

バッテリーのマイナス端子を外してから、隙間から手を入れて気合いでコネクターを2つ外す。めっちゃ硬い。 これが一番大変な作業だった。オーディオ用のコネクタとエアコンパネル用のコネクタがある。左下にエアコン用のコネクタがあるので先に外すといい。

純正オーディオの取り外しだけなら、みんカラにわかりやすい記事はいくらでもあるのでそっちを見たほうがいいかも。


MDプレーヤーの取り外し

今回はMDだけの清掃なのでMDプレーヤーのみ取り外す。

まず、側面にある4つのネジを外すと正面の操作パネルから、CDチェンジャーとMDプレーヤーがはずれる。

MDプレーヤーは下の段にある。底部にある4つのネジを外すとMDプレーヤーのみが外れる。

松下電器製の2005年製造。型番はGJ6E79APX。
型番で検索すると、RX-8やベリーサなど当時のマツダ車のオプションとしても同じものが用意されていたみたい。 当時のカタログを見るとベリーサにはカセットプレーヤーまで用意されている。CD,MD,カセットという3つの物理メディアから選べるなんて豊かな時代だ。


MDプレーヤーの分解

まずは側面と上部にあるネジを外す。ネジは4本。

すんなりカバーは外れる

しかし、肝心のレンズ部にはまだ届かない。車載用なので免震機構が入っていて興味深い。

覗くとレンズ周りが明らかに汚い。

ディスクを入れてみて仕組みを理解する。見慣れない機構が多くだいぶ悩んだが、いろいろ観察してなんとかレンズまで辿り着けそうだ。

ディスク挿入部の右側のバネを取り外す。

バネがついていた側の板金を取り外す。
この際、後部にあるギアを板金を外しやすい位置まで回転させてやる必要がある。

やっとレンズまで辿り着いた。


レンズの清掃

ご対面。レンズ自体に汚れがあるようには見えないが周りは汚い。

無水エタノールを綿棒につけて優しく掃除。
見た目はほぼ変わらないが、やれることはこれぐらいなので元に戻す。


動作確認

12Vの電源とメスオスのジャンプワイヤを用意する。

接続はこちらを参考にした。ありがたや。
プラス端子は常時電源とACC電源のピンに繋ぎ、マイナス端子はGNDへ。

いざパワーオン!

復活!やった!
あまり期待してなかったので驚いた。


清掃だけで復活したのは運が良かっただけかもしれないが、これでめでたく快適なMDライフを送れるようになった。 ちなみに、標準でAUXケーブルは付属していないのだが、この機種は後付けで追加することができる。 そのケーブルをbluetoothレシーバーに繋いでスマホから音楽を流していたが、あまりにも作法に味気がなかった。そういう意味でMDは本当にいいものだ。

ところで、みんカラにはお世話になった。さすがにMDのピックアップレンズを清掃してる記事はなかったのでこうやって記録に残している。 みんカラにある記事の良し悪しはバラツキが大きいがこれだけの情報が集約されたDIY系フォーラムは他にないんじゃなかろうか。 散らばったネットの情報を頼りにした作業を通していろいろ思うことがあった。

ジャンル問わずちょっとした作業はyoutubeに上がってる動画を参考にすることが多いのだけど、個人的には巨大プラットフォームにこういう情報が集結されることには否定的でもある。 プラットフォームの一存で情報が消える可能性があるというか。情報の集約を営利企業のサービスに託すことが健全だとはどうしても思えない。 そういう考えが根底にあって大した情報量も無いのに未だに個人サイトを維持している。Yahooジオシティーズなど一連のサービス終了や、 noteがサービス開始からかなり時間を置いてようやく記事のエクスポート機能を実装したりと、日本は特にこういう分野に弱い印象だ。悲しいことにみんカラの運営会社は2022年からYahooである。 明日にもアクセスできなくなるぐらいの気持ちでいた方が良い。

安定したサービスを享受することに慣れすぎてしまった。サービスを運営しているのはロボットでもAIでもスーパーマンでもなく人間だ。 他人の考えることなんてわからないし、他人の意思を変えることもできない。本来、個人が自分で公開した情報を守り続けるには強い意思が必要なんだろう。 目先の小銭稼ぎのために情報を企業に切り売りしている場合ではない。


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